2014年6月の記事一覧

「あすは きっと」今日より良くなる!


『あすは きっと』 ドリス・シュワーリン ぶん  カレン・カンダーシーマー え  木島 始 やく

あすはきっと…なんだか、未来に目が向いているような感じがして、素敵なタイトルですね。
表紙の絵の子ども達も、とても楽しそうで。
私はこの絵本、好きなんですよね。

「目をさまして「おはよう!」っていうと、もうそのときが、あす。」
「あすはいっぱいできるよ、きょうできなかったことも。」
なんだか、心が晴れるような、そんな言葉ですね。

うちの息子がお気に入りの場面があります。
それは、今日できなかった、できてたての歌を、明日をむかえた子ども達が、こんな風に歌う場面です。
「ふうらり らっほー、ひいらり らっほー、るうるっぱ るうるっぽ おうひっさまあ!」
なんてめちゃくちゃで、なんて陽気な歌なんでしょうね。
嫌なことも、忘れられそう。
息子はいつも、ママに続いて、でたらめに歌んですよ。
歌うたびに、調子が変わるから、歌っている本人も、私もとても楽しい気持ちになります。

今日はどんなことがあった?
明日は、今日見つからなかったものが見つかるかもしれないよ。
明日は、新しい友達ができるかもしれないよ。
「あすは、なにから なにまで、ずっと きょうより よくなるよ。」「きっと…あすには。」

幼い子供にだって、いろいろあるんですよね。
上手くいかないことだって、たくさんあるある!
でも、明日は何か一つ、今日とは違ういいことがあるかもしれないよ!って、伝えたいなって思います。この絵本を通して。

「あすは きっと」…ってねっ!

2014年06月22日(日)|読み聞かせ 幼児

「三びきのやぎの がらがらどん」強いのだぁれ?


『三びきのやぎの がらがらどん』 マーシャ・ブラウン え  せたていじ やく

谷川にかかる橋の下に、気味の悪い大きな怪物、トロルが住んでいるんですって。

谷川を渡り、山へ太りに行こうと3匹のやぎがやってきました。
名前はみんな「がらがらどん」。
さぁ、トロルのいる橋をどうやって渡るのでしょう。
一番小さいがらがらどん、食べられちゃうの?
二番目のがらがらどん、食べられちゃうの?
大丈夫、うまいことを言って、トロルから逃れました。

最後にやってきたのが、一番大きながらがらどん。
迫力満点!体も声も大きくて、力もある!
トロルに飛びかかると…

トロルって、本当に気味の悪い姿をしてますよね…
まだ幼かった娘は、初めてトロルを見た時、気持ちが悪いと言って怖がりました。
だけど、気になるんでしょうね、話の続きが。
結局、黙~って最後まで見聞きしていましたよ。
怖かったけれど、でも最後はよかったね~となれるお話だと思います。

ちょっと言葉が、乱暴?残酷?と思うような表現のところもあるのですが、それがまたトロルの怖さ、大きながらがらどんの強さを見事に表しているのだと思います。

2014年06月20日(金)|読み聞かせ 幼児

「とうさんねこの すてきな ひみつ」ってなんでしょうね。


『とうさんねこの すてきな ひみつ』 メアリー・チャルマーズ ぶん・え  あきのしょういちろう やく

とうさんねこには秘密があるんですって。
かあさんねこだって知らない秘密らしいですよ。
いったいなんでしょうね。

家族のみんなが寝静まると、毎晩、とうさんねこは何かを作っているようです。

子ども達に、「○○さんたち、ピクニックにいってるよ!ぼくたちは、いついくの?」と言われる度に断ってきたけれど…
今日は、「あした!」(行く)って答えましたよ!

何かがついに出来上がったのでしょうか。

ピクニックへやってきて、川遊びをする家族ですが、子どもから「ボートがあれば、きっとたのしいだろうなあ」って…
それを聞いたとうさんねこの顔ったら!
得意そうに笑ってますよ。

とうさんねこの素敵な秘密って、これだったんですね。

家族を思うお父さんの気持ちがよく伝わってきます。
そして、家族が父さんを尊敬しているのもよくわかります。
家族って素敵だなって思える絵本になっていると思います。

2014年06月20日(金)|読み聞かせ 幼児

「のろまなローラー」しっかりなおしておいでなさい。


『のろまなローラー』 小出正吾 さく  山本忠敬 え

表紙の大きなローラー自動車が目を引きますね。
ミニカー遊びが大好きな息子。
出会ったその日から、さっそくお気に入りの絵本に仲間入りでした。

ローラーくんのお仕事は、でこぼこ道を平らにすること。
重い車をごろごろごろごろ、動かしながら、ゆっくりゆっくり、道をならしていきます。

大きなトラックがやってきて、「じゃまだよ、じゃまだよ。どいたり どいたり」としかりつけながら追い越していきました。
りっぱな自動車も笑いながら、小型の自動車もばかにしながら、追い越していきました。
それでもやっぱりローラーくんは、ごろごろごろごろ、ゆっくりと道をなおしていきました。

すると、追い越して行った自動車達が、次々に立ち往生。
焦っている自動車達に、ローラーくんが「おつかれですか」「しっかり なおして おいでなさい」って、どっしりと落ち着いて声をかけるところが、おもしろいですね。

ローラくんのおかげで、でこぼこ道が平らになる、みんなが走りやすくなるんですね。
自動車達は、ありがとうと言いながら、元気に走っていくのでした。

息子は、純粋に、ローラーくんってすごいな~って思ったようです。
少し大きくなった今でも、やっぱりこの絵本はお気に入りの絵本ですね。

2014年06月19日(木)|読み聞かせ 幼児

「かえりみち」一緒に探してあげるよ。


あまんきみこ おはなしえほん 『かえりみち』 西巻茅子 画 

西巻茅子さんの絵で、かわいらしい絵本です。
迷子になっちゃうお話なんですが、ほのぼのとしていて、やさしくて、あったかい内容になっています。

女の子が迷子になって泣いていると、こぎつねがやってきて、一緒にさがしてあげるよって。
手をつないで女の子の家を探します。
「このみちかな。 あのみちかな。」
無事、女の子の家が見つかり、ほっこり笑って帰って行きました。
よかったですね。

だけど…そのかえりみち、今度はこぎつねが迷子になってしまうんです。
するとこぐまがやってきて…

次はこぐまが?そしてこぐまを助けてあげたこうさぎまでも?

迷子の子を家まで送ってあげると、送ってあげた子が迷子になり…その繰り返しなんですが、ちょっとずつ言葉の表現が変わっていくので、そこがおもしろく、最後まで飽きずに読み進められると思います。

さて、その日の晩、布団に入ってみんなが思ったこととは…
困っている人がいたら助けてあげる、助けてもらったら感謝する、とても大事なことですね。
読んでいる子ども達が、少しでも誰かを思ってくれたらうれしいなと思います。

2014年06月18日(水)|読み聞かせ 幼児

「ウィリーをすくえ!チム 川をいく」友達を助けに行くよ!


『ウィリーをすくえ!チム 川をいく』 ジュディ・ブルック さく・え  あきのしょういちろう やく

我が家の子ども達も息をのんで見入っていた、冒険のお話です。

ある日、野ねずみのチムとはりねずみのブラウンさんが川で遊んでいると、ビンが流れてきました。
そのビンには手紙が。
それは、かえるのウィリーからでした。
大変!ウィリーはどぶねずみの一味につかまっているんですって!

二匹はチムのいかだで助けにいくことに。
どぶねずみたちの隠れ家を知っているという、ウグイの案内で小川を下りはじめます。
途中、め牛に出会っていかだから落ちそうになったり、あひるに出会ってウグイが食べられそうになったり…
読んでいるこちらもドキドキしながら進みます。

そしてついに、どぶねずみの隠れ家へ。
ここからがドキドキの本番!
ウィリーを助けるには、どぶねずみたち全部の前を通らないといけないんですって。
同じネズミなのに、野ねずみから見ると、どぶねずみってこんなに大きくて怖いんですね。
どぶねずみたちは眠っています。目を覚ます前に助けないと!
早く早く!がんばれ!チム!気をつけて!チム!
どぶねずみたちが目を覚ましやしないかと、ヒヤヒヤ…

さぁ、チムはどうなった?ブラウンさんは?ウィリーは?
最後のページの、どぶねずみたちの顔ったらね…

ザ・冒険!って感じのお話で、おもしろいですよ。

2014年06月18日(水)|読み聞かせ 幼児

「おさるとぼうしうり」何を言ってもツーツーツー


『おさるとぼうしうり』 エズフィール・スロボドキーナ さく・え  まつおかきょうこ やく

息子、お気に入りの絵本です。

あるぼうしうりのお話。
この人は、普通の帽子売りとはちょっと違って、頭の上に帽子を乗せて売り歩くんですよね。
帽子を、高くまっすぐ上に積み上げる姿は、実に見事なものです。
息子には、その姿がなんとも滑稽に思えたようで、気に入ったようでした。

ある日のこと、この日は朝から帽子が一つも売れません。
長いこと歩いたので、大きな木の下で一休みすることにしました。

目が覚めた時には気分もさっぱり!
でも大変!売り物の帽子が一つもなくなっているんです!

まぁ!木の上のおさるというおさるが、みな、ぼうしうりの帽子をかぶっていますよ!
ぼうしうりは、あれこれ、さるたちに声をかけて返してもらおうとするのですが…
さるたちったら、ぼうしうりの仕草を真似しては「ツー、ツー、ツー」と言うばかりで。
そのやりとりがおもしろいんです。
息子もいつも声を出して笑い、一緒に「ツー、ツー、ツー」って言うんですよ。

ついに、ぼうしうりはカンカンに怒ってしまいます。
さぁ、帽子はどうなる?
最後、まさかこうなるとは…おもしろい展開になりますよ。

2014年06月18日(水)|読み聞かせ 幼児

「ゆくえふめいの ミルクやさん」気の向くままに進んでみると…


『ゆくえふめいの ミルクやさん』 ロジャー・デュボアザン さく・え  山下明生 やく

ミルクやさんは、ダックスフントの“シルビア”とトラックの“アメリア”で、毎朝ミルクやいろんな品物を配達します。
毎日毎日、照る日も、降る日も、雪の日も。

そして、町のおくさんがたとするのは、決まってお天気の話。
毎日毎日、来る日も、来る日も。

ミルクやさんは、そんな毎日にうんざり?
今日は、町を通り抜け、気の向くままに走り出しました。
分れ道に来たら?「ドチラニ イコウカ カミサマノ イウトオリ」、それから“コインなげのおつげ”の通りに進みます。

シルビアとアメリアと、いつもと全然違った生活を存分に楽しむミルクやさん。
来る日も、来る日も。
読んでいて、段々感じてくるのは、このまま町には戻らないの?ってこと。

でも、ミルクやさんは、思うんですよね。
町のおくさんがたに、あいたくなったと、お天気の話も悪くないさと。
帰る時が来たんですね…

毎日変わらない生活に、疲れてしまうことってありますよね。
そんな時、思い切って離れてみると、心がリフレッシュするのかもしれません。
そして、そこから見えてくるものがあるのかもしれません。

小学生の娘は、まだそこまで深く感じていないのかな?と感じました。
ミルクやさんの体験やアメリアの陽気な歌を、純粋に楽しんでいるようでした。
ミルクやさんの気持ちがわかるようになるのは、もう少し先のことかもしれませんね。
またぜひ読んでほしいなと思います。

2014年06月17日(火)|読み聞かせ 小学生

「どうすればいいのかな?」くまくんと一緒に考えてみよう♪


『どうすればいいのかな?』 わたなべしげお ぶん  おおともやすお え

「しゃつを はいたら どうなる?」あらあら、変ですね。くまくん、困った顔をしてます。
「どうすれば いいのかな?」
「そうそう、しゃつは きるもの。」くまくん、にっこり笑顔になりました。

こんな風に、パンツははくもの、ぼうしはかぶるもの、くつははくものと、くまくんが教えてくれます。

これじゃあ変だよね?どうすればいい?って、読んでいる子どもが、くまくんと一緒に考えられるようになっている、そんなところがいいですね。
また、きる、はく、かぶるといった言葉の意味、使い方も自然と学べていいなと思います。

我が家の子ども達にも、幼い頃、よく読んでいました。
くまくんの困った顔と、にっこり笑顔が、幼い子どもにも状況をわかりすく伝えてくれるので、最初はよくわかっていなかった娘も、次第に、くまくんがぱんつをかぶっちゃったり、くつをかぶっちゃったりするのを見て、変だねと笑うようになり、こうだよねと笑うようになりました。

そろそろ自分でお着替えにチャレンジ、そんな頃のお子さんにオススメの絵本かなと思います。
くまくんと一緒に、「どうすればいいのかな?」と考えてみましょう♪

2014年06月16日(月)|読み聞かせ 赤ちゃん

「根っこの こどもたち 目をさます」春はこうして訪れる!?


『根っこの こどもたち 目をさます』 
ジビレ・フォン・オルファース え  ヘレン・ディーン・フィッシュ ぶん  いしいももこ やく・へん

私が好きな絵本です。

冬の間眠っていた、根っこの子ども達。
土のおかあさんに起こされて、春の準備を始めます。

女の子達は春色の服を作ったり、男の子達は眠っているカブト虫やテントウ虫やバッタ達の目を覚ましてあげて、体を洗ってブラシをかけて、春の色を塗ってあげるんですよ。
こんなことが土の中で行われているなんて考えたら、なんだかウキウキしてきちゃいますね。

土の中から地面の上へ登って行くと、根っこの子ども達は、花の子ども達に変身!
どの子も、手に手に自分の花をささげもって出てくるんですよ。
まぁ、こうやって春が訪れるのね、こうやって花が咲くのねと思ったら、とても楽しい気分になっちゃいました。

花の子ども達がまた根っこの子ども達になるまで、地面の上の世界を楽しんでいる様子も、とてもかわいらしいですよ。

春を迎える少し前の読み聞かせにぴったりな絵本だなと思います。
そして、いい季節にいなったら、子どもと一緒にお散歩してみたいです。
花の子ども達のことを思いながら…。

2014年06月15日(日)|読み聞かせ 幼児

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