『ジャイアント・ジャム・サンド』 ジョン・ヴァーノン・ロード ぶん/え  安西徹雄 やく

蒸し暑い夏の日、村に400万匹ものハチの大群がやってきたんですって。
困った村人たちは、どうしたらいいかと話し合います。
すると、パンやのおじさんに、名案が浮かびます。
ハチが一番好きなイチゴのジャムで、ジャイアント・ジャム・サンドを作って罠にしようと言うのです。
村人たちも大賛成。

村人総出で、ジャイアント・ジャム・サンド作りが始まりました。
だって、400万匹ものハチの大群の罠を作るんですもの、パンの生地をこねるにも、焼くにも、とにかくスケールの大きいこと!
見たこともない、工場からはみ出ちゃうくらい巨大な巨大なパンが焼けて…切って…もう大仕事ですよ。
バターやジャムはダンプーカーで運ばれてくるんですよ。

大きな大きなパンに、バターとジャムを塗ると…
ジャムのにおいをかぎつけて、空から400万匹のハチの群れがやってきました!
夢中になって食いつくハチたち、ジャムが粘ってもう動けません。
「それいまだ!」ともう1枚のパンをヘリコプターから落として、見事!ジャイアント・ジャム・サンドの完成!
村は歓喜に包まれました。
さぁ、そのサンドはどうなったのでしょうか…

とても絵が細かくて、村人たちがサンド作りに奮闘している最中も、あちらこちらでハチと戦ってる人がいたり、木陰で休んでいる人がいたり、牛が覗いていたり…
だから読み聞かせていると、子ども達が、あちらこちらで小さな発見をして楽しんでいるのが分かるんですよね。
村人一人ひとりの表情を追うだけでも、おもしろいんですよ。

こんなことって!っと思うような内容だけれど、大胆な発想や、スケールの大きさに、つい夢中になってしまう絵本ですね。
私は、サンド作りを楽しむだけじゃなく、小さな発見を楽しむ、そんな読み方もいいかな~と思います。