『みんなの ベロニカ』 ロジャー・デュボアザン さく・え  神宮輝夫 やく

農場にやってきた、かばのベロニカ。
かばにぴったりのところだと思ったのですが…

農場の動物達は、初めてみるかばをよそもの扱い。ベロニカとは口もききません。

次第にベロニカは、元気をなくし、家から出てこなくなってしまいました。

農場の動物達は、ベロニカのことが本当はとても気になっていたんですね。
ベロニカのことが気になるなんて、みんな言い出せずにいたのでしょう。
食欲も無くし、痩せ、動かないベロニカを、みんなが心配していることを、みんなが知ります。

かばのことはよくわからないけれど、動物達は、自分の一番の好物を、ベロニカの元へ運びます。
きっと、これを食べればよくなるはずと…
あるとき、「おはよう」って声をかけたら、「ええ、おはよう」って答えたんですって。
「病気がなおったんだ」と大喜びの動物達。

ベロニカが外に出てくると、みんなが同時に気がついて、とんできました。
だって、待ちに待っていたんですから。
こうして、ここは、本当にかばにぴったりのところになりました。

新しいところへ入る者の気持ち、新しい者を受け入れる者達の気持ち、それが素直に描かれていると思います。
この絵本を読んで、自分はどうするのがいいのかな?と、子供達自身が、自身の環境に置き換えて考えてみるといいと思います。
ちょっとした社会勉強になる絵本かなと思います。