『ぼくはワニのクロッカス』 ロジャー・デュボアザン さく  今江祥智・島 式子 やく

私が好きな絵本です。

木の下から、ワニの頭が出ていたら?それは誰だって驚きますよね。

でも、あひるのバーサは、落ち着いて話を聞いてくれるんです。
ワニの名前はクロッカス。
話をすると、どうやらクロッカスは、心優しいワニのよう。
お花が好きなんだって。

だけど、ワニを見るとみんな怖がって逃げてしまうから、昼間は木に隠れて暮らしているんですって。
かわいそうに思ったバーサは、飼われているスイートピーさん宅のなやにつれて行くのですが…
なやの動物達は、ワニを見て大騒ぎ!

でも、バーサの話を聞いて、クロッカスをなやに隠す手伝いをしてくれます。
動物達の優しさに、思わずほろりと涙を流すクロッカス。
その涙を、スイートピーさんの古いジーンズで拭く姿がとてもかわいらしいです。

なにもかも上手く行っていたのに…ある日のこと、ついにおくさんに見つかってしまうんです。
さぁ、大変!クロッカスはどうなっちゃうの?
必死に動物達がクロッカスを隠してくれたお陰で、クロッカスは見つからずに済みました。

だけど…おくさんを一目見たクロッカスは、おくさんが大好きになってしまいます。
おくさんもお花が大好きで…クロッカスも大好き。
翌朝早く、精一杯の気持ちを込めて、かわいい花束をそっと、テーブルに置きます。
その次の日も、その次の日も…

おくさんは、誰からかわからない花束との出会いが楽しみになりました。
花束の贈り主に会いたくなったスイートピーさんとおくさんが、隠れて見ていると…そこに現れたのは、ワニ!
なんて心優しいワニなんだろうと、クロッカスを迎え入れてくれました。
そして、おくさんとバーサと、花壇の手入れをするように…なんて楽しいんでしょうね。

最後の一言「おなじ趣味の友達に出会えたら、世の中ぐんと楽しいもんなんだよな」この言葉が心に染みます。