『ねずみのとうさん アナトール』 イブ・タイタス 文  ポール・ガルドン 絵  晴海耕平 訳

ねずみの視点で描かれた物語。
もしかしたら、どこかにこんなねずみの世界があるのかも…そんな気持ちになり、夢中で読みました。

ねずみのとうさんアナトールは、毎晩、愛する家族のために、人間の家に食べ物を探しに行きます。
交通手段は自転車。
他のだんなさんやとうさん達と、自転車に乗って走る姿は、なんともかわいらしいですね。
とうさん達に、かわいいだなんて失礼かもしれませんけど(笑)

ある夜アナトールは、人間が、自分達を軽蔑し、嫌っていることを知り、ひどいショックを受けます。
相棒のガストンには、そんなもの忘れちまいなと言われたのですが、アナトールはそうはできなかったんですよね。

ではどうしたか…人間にお返しをしようと考えたんです。
なんて、心のきれいなねずみさんなんでしょうね。
そしてここからのアナトールの行動が、すごいんです。
商売があまりうまくいっていないチーズ工場にもぐり込み、チーズの味見をし、メッセージカードをさして回るんです。
その、メッセージの適確なこと!
アナトールの指示通りにチーズを作ってみると…

ここからの展開も目が離せません。

ねずみワールド、アナトールワールドにはまった、娘、そして私です。